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注意事項

製品選定に関する注意事項

ガラス熱割れについて

ウィンドウフィルム施工すると、ガラスの日射熱吸収率を高めることになり、ガラスの熱割れを引き起こす場合があります。このことから、ウィンドウフィルム施工前に「ガラスの熱割れ」が発生する可能性を予測することが必要になりますので、物件ごとに熱割れ計算で熱割れの可能性を確認してください。

熱割れ計算に関しては、正常にガラスが施工されている(ガラスひび割れ、エッジ不良等がない場合)ことを基本に検討するものであり、絶対的な判断ができません。飽く迄も参考資料としてお考えください。尚、ガラス熱割れにおけるガラス及びフィルム保証は原則として行っておりません。

ガラス以外へのフィルム施工について

ソーラーガード/アーマーコートウィンドウフィルムは「ガラスにフィルムを施工」することを目的としており、アクリル板やポリカーボネイトへの施工はできません。ソーラーガード/アーマーコートウィンドウフィルムに採用される接着層と、アクリルやポリカーボネイトが反応し、フィルム間に気泡が発生する可能性が高く、フィルム品質に異常を発生させる可能性があります。

使用環境に関する注意事項

内貼り用、外貼り用フィルムについて

構造上の違いにより、内貼り用フィルムを屋外ガラスに施工することはできません。内貼り用製品は外部使用環境下に対する耐候性が備わっておりません。

多湿環境におけるフィルム使用について

浴室、屋内プールなど、多湿環境下におけるフィルムの使用はお勧めしていません。フィルム変色、自然剥離や、視覚的品質に支障をきたす可能性があります。

高温環境におけるフィルム使用について

常時60℃を超える箇所でのフィルム使用はお勧めしていません。フィルム変色、自然剥離など、様々な不具合を引き起こす可能性があります。

フィルム施工に関する注意事項

施工時における推奨気温

ソーラーガード/アーマーコートウィンドウフィルムの施工は、気温が5℃以上の状況下で作業を行うことを推奨しています。5℃未満の環境下での作業は、ガラスとフィルム間に残る微量の水分が凍結する可能性があり、フィルム施工後の視覚的品質に異常をきたす可能性があります。

ガラスとフィルム間に残る微量の水分が凍結すると「フィルムが白獨」し、乾燥後も白獨した状態から回復することはありません。

フィルムの重ね貼りについて

フィルムの重ね貼りはできません。予期せぬ自然剥離の可能性があります。尚、フィルムを重ね貼りすることにより、飛散防止性能、防犯性能が向上するものではありません。

前もってフィルムを裁断(準備)する場合について

裁断されたフィルムを筒状に丸める際、小径になり過ぎないように注意して下さい。場合によって、接着層を保護するセパレータ-が部分的に剥離(トンネル)する危険性があります。この現象が発生した後にフィルム施工を行う場合、接着層に筋状の模様が入ってしまい、視覚的品質に異常をきたす場合があります。

裁断後のフィルムロール巻き戻し方法について

裁断されたフィルムロールを元に戻す場合、フィルム表面に異物(塵・ホコリ)が混入することのないように注意して下さい。異物が付着したままフィルムをロール状にすると、フィルム表面の傷、表面ブツの原因となり、次回のフィルム施工に影響を及ぼす危険性があります。

使用上の注意事項

フィルム購入後の保管方法

高温(直射日光)状況、高湿環境を避け、風通しのよい暗所に保管し、フィルム購入後1年以内にフィルムをご使用下さい。保管状況によっては、フィルム層(PLY層)の剥離、黄変色、UV剤硬化など、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。

裁断後のフィルムロール保管方法について

フィルムロール両端のキャップを装着し、ロールが宙に浮く状態で収納して下さい。宙づり状態とは異なる保管状態になる場合、フィルム表面の傷、しわ、当たり痕などの外観不良を引き起こす可能性があります。

清掃/メンテナンス

ガラスに施工されたフィルム表面に付着する汚れは定期的に清掃を行って下さい。フィルム表面の汚れによる光学特性値の変化やフィルムの劣化(白獨)が発生する可能性があります。

その他

フィルムは1枚で構成されているように見えますが、ハードコート層等の薄膜が積層されてフィルムが形成されています。この為、室内に設置される蛍光灯の光や太陽の光によってフィルム表面が虹模様に見える場合がありますので、予めご了承ください。

フィルムの主素材はPETフィルムです。使用済みフィルムを廃棄される際は、各自治体の法令・指示に従って廃棄処分して下さい。